2010年07月17日
フロスト×ニクソン 2008年米 ☆4.1(5点満点)
ロン・ハワード監督。マイケル・シーン、フランク・ランジェラ出演。
1974年8月9日。現役の大統領であるニクソンは、汚職にまみれで辞職した。真相は謎のまま、ニクソン自身も汚職事件については言及を避けていたが、しばらくしてニクソンのもとに、とあるトーク番組の司会者からインタビューの申し出があった。
歴史に残る伝説のインタビューを力強く描いた力作。
お茶の間のお気楽タレント司会者だったフロストは、さらなる成功を目指し、資料をかき集め専門家を呼び、ニクソンへのインタビューの企画する。そして、フロストは財産の多くをインタビューの報酬などにつぎ込でいく。まさに人生を賭けたインタビュー。テレビ局への売り込みや、専門家チームとの会議など、フロストの周辺が徐々に逃げ場のない圧迫された壁のように迫ってくる様子は、深く重く見応えがある。
そんな状態で臨んだインタビューは、まさに激しい心理戦の繰り返し。核心に迫る質問をたくみにかわすニクソン。トークのペースを見事にコントロールして何とかニクソンの包み隠さない心情を暴こうとするフロスト。声の大きさ、目線のやり取り、間の取り方、そして演説めいた押さえ込むような威圧感…。まさに「フロスト×ニクソン」そのものだ。張り詰めた緊張感は、凄まじい。
そして、この映画のラストの2人のやり取りが鮮やかでいい。
同じ部屋にいて、激しいインタビューの後、2人は確実に別の世界にそれぞれ進んでしまった。勝ち負け?屈辱?優越感?貧富の差?…。2人の間にはそんな形容しがたい”区別”がされている。その余韻が映画をうまく締めている。
2人の男が繰り広げる、熱く激しく鮮やかな心理ドラマ。そして、見事な濃厚で格調高いアメリカ映画だ。
text by dk
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お茶の間のお気楽タレント司会者だったフロストは、さらなる成功を目指し、資料をかき集め専門家を呼び、ニクソンへのインタビューの企画する。そして、フロストは財産の多くをインタビューの報酬などにつぎ込でいく。まさに人生を賭けたインタビュー。テレビ局への売り込みや、専門家チームとの会議など、フロストの周辺が徐々に逃げ場のない圧迫された壁のように迫ってくる様子は、深く重く見応えがある。
そんな状態で臨んだインタビューは、まさに激しい心理戦の繰り返し。核心に迫る質問をたくみにかわすニクソン。トークのペースを見事にコントロールして何とかニクソンの包み隠さない心情を暴こうとするフロスト。声の大きさ、目線のやり取り、間の取り方、そして演説めいた押さえ込むような威圧感…。まさに「フロスト×ニクソン」そのものだ。張り詰めた緊張感は、凄まじい。
そして、この映画のラストの2人のやり取りが鮮やかでいい。
同じ部屋にいて、激しいインタビューの後、2人は確実に別の世界にそれぞれ進んでしまった。勝ち負け?屈辱?優越感?貧富の差?…。2人の間にはそんな形容しがたい”区別”がされている。その余韻が映画をうまく締めている。
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